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Greetings 吉田正樹ご挨拶

激しく変化する時代の中で、しかしその変化に流されることなく、ものごとの本質を見極めながら、人々の胸を打ち、長く愛されるようなコンテンツをつくっていけたらと考えております。

2009年1月1日、私は26年にわたって勤めてきたフジテレビを退職いたしました。
その理由を一言で言えば、「テレビの外側からものをつくりたくなった」ということです。

社会に出てからこれまで、私には大きな節目が二つありました。
一つは、1988年、「ひょうきん族」というモンスター番組が隆盛を誇り、終焉を迎えた後、若手ディレクターとして新たなバラエティの立ち上げに携わったこと。
私はそこで、「夢で逢えたら」という番組と出会いました。
もう一つは、1998年、「電波少年」に代表される「ドキュメント・バラエティ」が大流行した時、それに対抗する新たなバラエティ番組の制作に取り組んだこと。
私はそこで、あえて時代の流れと逆行するように、王道のコント番組である「笑う犬の生活」を制作いたしました。

思えば私は、これまでずっと時代の「周縁」に立ち、そこから中心に向かって戦いを挑むようなものづくりをしてきました。
しかし、「夢で逢えたら」から20年、「笑う犬の生活」からは10年経った2008年になって、自分がいつしか時代の渦の「中心」に巻き込まれていることに気づいたのです。テレビというメディアそのものが巨大な渦となっており、自らの意味を失いかけていると思いました。
そこで私は、これを人生の三つ目の転機ととらえました。そしてもう一度、再び時代の周縁から中心に向かって戦いを挑むようなものづくりをしてみたいと考えたのです。それが「テレビの外側からものをつくりたくなった」ということであり、フジテレビを退職した一番の理由でした。

株式会社吉田正樹事務所は、そんな私が時代の周縁からものをつくるための拠点として設立した会社です。
今度は、テレビという巨大な渦の周縁から、「新しい何か」をつくっていきたいと考えていきます。
その「新しい何か」とは、テレビ番組かも知れませんし、それ以外のコンテンツかも知れません。
激しく変化する時代の中で、しかしその変化に流されることなく、ものごとの本質を見極めながら、人々の胸を打ち、長く愛されるようなコンテンツをつくっていけたらと考えております。

2009年6月
吉田 正樹

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